Day2スタート!スリル満点の「小平の吊橋」から峡谷を望む

2日目の朝、最初に訪れたのは由布川峡谷自然公園内にある「小平の吊橋」。由布川峡谷に架かる長さ45mの吊橋は、車なら別府インターから約20分、湯布院インターからは約30分ほどの距離にあります。

駐車場に着くと、由布市挾間町にある廃校をアトリエとする二人組の絵本作家・芸術家「ザ・キャビンカンパニー」と、地元の子どもたち約300人で描いたという、大きな顔はめパネルが出迎えてくれます。楽しげなイラストに思わずテンションアップ!

吊橋に向かう遊歩道からは、キラキラと輝く木々の緑に縁取られた姿を撮ることができます。

いざ吊橋の上に来ると、遊歩道から写真を撮っていた時の幻想的な印象と実際に渡ってみた時のスリルのギャップにドキドキ⋯。といっても、女性ひとりでも余裕で渡れるくらいなのでご安心を(笑)。

橋の中央からそっと下を覗くと、美しい峡谷を贅沢に独り占めできました。吊橋を渡った先には広場があり、ピクニックなども楽しめそう。朝の清々しい空気の中、自然とじっくり向き合える特別なひとときを過ごせました。
*スポット情報
住所:大分県由布市挾間町朴木199-1
TEL:097-583-2552(はさま由布川峡谷観光協会)
マイナスイオンたっぷりな「由布川峡谷」を散策

さきほど「小平の吊橋」から見た「由布川峡谷」は、少し上流に移動したところにある猿渡入り口の階段から水辺へ降りて、その迫力を体感することができます。
およそ60万年前という遥か昔から、長い年月をかけて由布川が侵食してできたのがこの峡谷。現在では、高さ15〜60mの断崖が約12kmにわたって続く景勝地として、観光客が年々増えてきている場所となっています。

猿渡の入り口から水辺へと続く階段は、ご覧の通りかなり長く急なので足元にはご注意を。特に雨の後や枯れ葉が多い季節は滑りやすくなっています。

夏は涼しく、冬は暖かく感じる峡谷の底は年間を通じて湿った気候で、その湿度を好む様々な植物や鳥の姿も。また、この岩肌にいく筋もの滝が流れ落ちる芸術的な景観から、「東洋のチロル」とも呼ばれています。

高い岩壁に囲まれた谷底に足を踏み入れると、そこは非日常感たっぷりのパワースポット。高さのある岩壁と川が織りなす風景は、マイナスイオンたっぷりで癒し効果も抜群です。

水のせせらぎに耳を傾けながら進んでいくと、光が差し込む一瞬が本当に美しく、時を忘れるほど。高い峡谷の中に佇む自分の小ささを感じながらも、心が広がるような気持ちになり、まさに心の浄化スポットでした。
*スポット情報
住所:大分県由布市挾間町朴木14-2
TEL:097-583-2552(はさま由布川峡谷観光協会)
営業時間:9:00-16:00
料金:環境整備協力金 大人100円 小学生50円
「旧朴木小学校」でノスタルジックな気分に浸る

「由布川峡谷」から5分ほど車を走らせたところにある「旧朴木(ほおのき)小学校」は、廃校がアートスペースとカフェに生まれ変わったユニークなスポット。デイキャンプや秋祭など、様々なイベントにも利用されています。

2011年に 111年の歴史に幕を下ろした「朴木小学校」は、当時のままのオレンジの屋根と平屋の校舎が可愛らしい印象。校庭には学校名にもなっている朴木があります。

昔ながらの遊具や図工作品なども綺麗に残されており、目にするごとにノスタルジックな気持ちが湧き上がってきます。

校庭にひろがるイチョウの落ち葉や夕陽は、まるで絵本の一場面のよう。

地元の子どもたちが元気に挨拶してくれる姿も微笑ましく、1日の終わりに心がほっこり温かい気持ちになりました。

建物内には2022年からスタートした”かふぇ ほおのき”が、曜日限定でオープンしています。ここでは地産のお米や野菜、山の恵みなどを使った団子汁や朴葉おこわなどがいただけます(事前予約制)。

また子どもから若者までを対象に、美術家が主催する「朴木アトリエ」も開放されており(小学生:毎週木曜日10時30分~16時、中高生・20代前半の若者:第4土曜日、不定期)、地元の方々の愛を感じる素敵な取り組みを垣間見ることができます。学校特有のアットホームな空気感とアートの融合を体感できるのも、ここならでは。
*スポット情報
住所:大分県由布市挾町朴木729
かふぇほおのき 営業日:木曜日・土曜日(11時~15時※食事は事前予約制)
「陣屋市場 ふれあい茶屋」で郷土料理ランチ!

挾間町の中心、JR向之原駅から徒歩5分の距離にある「陣屋市場」は、地元農家による農産物直売所で、毎日のように新鮮野菜を買い求めるお客さんが列を作ります。その隣には食堂「ふれあい茶屋」が併設されており、大分県産の食材を使った定食が人気。この日のランチは、ここで大分の郷土料理をいただくことに。

地元の方にも人気という定番の陣屋定食(800円)を注文。大分名物のだんご汁とかしわ飯に、煮物、漬物付きとボリュームもたっぷり。

メインのだんご汁は、優しいだしの風味が絡んだもちもちの平麺がたまりません!かしわ飯や小鉢も家庭的でとても美味しく、あっという間に完食(笑)。

もうひとつ、挾間町が発祥とされる郷土料理、やせうま(400円)もいただきました。もちろんこの旅で初めて食べたのですが、きな粉ともちもち麺の相性が抜群!素朴でほんのりと甘く、これまたぺろりと食べてしまいました。地元の方いわく、昔はこのあたりの子どもたちの定番おやつだったそう。

地産地消のお店で、この地域に昔から伝わる郷土料理をいただくことができ、お腹も心も大満足で店を後にしました。
*スポット情報
住所:大分県由布市挾間町挾間95-1
TEL:097-583-4312
営業時間:直売所8:30~16:00、食堂11:00~15:00
定休日:毎月第1、第3月曜日、年末年始
地元の人々に愛される「白岳神社」で開運祈願

旅の締めくくりは挾間町の南西部、県道沿いに位置する「白岳神社」。上宮と下宮があり、それぞれ異なる魅力があるのですが、今回は学問の神様として地元の人々に愛される下宮にお邪魔しました。

「白岳神社」は創建1191年。開運、厄除、学業にご利益がある神社として知られています。

今回訪れた下宮には、触れると知恵が授かるとの言い伝えを持つ「学びの石」が鎮座しています。この石は、学問の神様と言われる菅原道真公を祀るもの。以前は上宮にありましたが、下宮に移動されたそう。たくさんの人が願いを込めて触れた「学びの石」は、つるんと丸くなっています。

石の周りには地元の子どもたちが願いを込めた絵馬が架けられており、その静寂の中に佇む姿に美しさを感じました。
今回は残念ながら訪れなかった上宮は、由布岳と鶴見岳が見られる絶景スポット。大分市まで見渡すことができるそう。次回のお楽しみとなりました。
*スポット情報
住所:大分県由布市挾間町谷2109
TEL:097-583-0330