Onsen
温泉
由布市内には由布院温泉、湯平温泉、塚原温泉、庄内温泉、挾間温泉の5つの温泉地があります。
それぞれ異なる魅力を持ち、湧出量だけでなく泉質も豊富にあり、国民保養温泉地にも指定されています。
ゆったりとした時間の中で温泉に浸かり、心とからだがほどけるようなひとときをお過ごしください。
TSUKAHARA
塚原エリアの温泉
日本三大薬湯のひとつ・皮膚に効く酸性の湯
塚原温泉の源である伽藍岳は120℃以上の蒸気の噴気孔や熱泥が吹き上げる泥火山などがあり、現在も活火山として活発な活動を見せています。ここに湧出する温泉は、噴気中の硫化水素からできた硫酸によって、岩石から鉄やアルミニウムなどの金属成分が溶出されているため酸性度が高く、鉄イオン・アルミニウムイオンの含有量が非常に多い強酸性の珍しい温泉です。pH約1.8という強酸性の温泉は、皮膚に対する効能が高く、殺菌作用と肌の活性化作用が期待できるとされています。
その歴史は古く、その開湯も伝説で彩られています。伝説の主人公は鎌倉幕府の初代将軍の源頼朝や牛若丸で有名な源義経の叔父である、源為朝。平安時代末期の12世紀、この為朝が塚原で狩りをしていた際、目の前で怪我をしたシカが湯溜まりに浸かって傷を癒している様子を発見したのが塚原温泉の始まりであると伝えられています。
YUFUIN
由布院エリアの温泉
緑・静けさ・空間 昔から変わらない由布院温泉
由布岳の麓に広がる自然豊かな温泉地で、約850の源泉数、豊富な湯量を誇っています。盆地を形成している山々に降る雨が地下に浸透し、くじゅう火山や由布・鶴見火山などの地熱から温められ湧出する典型的な火山性の温泉です。泉質の系統は大きく3つあり、古い角質を落として肌を整えるアルカリ性単純温泉や、時間の経過などによりブルーや白濁を帯びる美容液のようなナトリウム-塩化物泉、ミネラルバランスのよいナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉などがあります。
その歴史は、奈良時代初期に編纂された豊後風土記にその名が残されているほど古く、1950年代後半から行われた地域住民主導のまちづくりをきっかけに観光温泉地として全国にその名が知られるようになりました。自然や田園風景との調和を目指した取り組みは、現在の由布院エリアならではの温泉地としての形を残しています。
YUNOHARA
湯平エリアの温泉
花合野(かごの)川の清流沿いに並ぶ 歴史情緒あふれる湯平温泉
温泉街の中央に敷かれた情緒ある石畳の道と赤ちょうちんがノスタルジックな雰囲気を醸し出す湯平温泉は、胃腸病に効能があるとされ古くから湯治場として親しまれています。その泉質は塩の成分が肌をおおって保湿し、温まった熱を逃げにくくする保温作用とクレンジング作用をあわせもつナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉やさらりとした感触で優しいアルカリ性の単純温泉で、多くの遊離二酸化炭素を含んでいます。
歴史は大変古く、約800年前の鎌倉時代といわれています。その昔、川端に毎日のように来ていた白毛の老猿が、泉の湯を浴びたり飲んだりし数日で元気になったのを木こりが見て、近所の人々を集め、その地に浴場を作ったという伝説が残されています。
現在のような温泉街の形ができたのは江戸時代後期で、石畳は病魔退散を祈願し作られました。
SHONAI
庄内エリアの温泉
天然炭酸水も湧く「水」に恵まれた温泉地
黒岳山麓に湧出する白水鉱泉と阿蘇野鉱泉では日本でも珍しい天然炭酸水が湧き出しており、古くから飲用されてきました。また、浴用温泉は単純温泉と硫酸化塩泉で弱アルカリ性の温泉が中心です。地層に貯まっていた水が周囲の地温によって温められた水で、泉質は、肌へ水分を運びしっとり保湿する硫酸塩泉と、塩の成分がベールのように肌をおおって保湿し、ぽかぽかと温まった熱を逃げにくくする保温作用の塩化物泉をあわせもつ、しっとり潤う温泉です。泉質に関わらず湯の色が無色透明のもの以外に茶褐色や黄褐色の湯や肌触りの良いモール泉もみられます。
庄内エリアにおける浴用の温泉開発は1968年に小野屋で採削されたのが最初であるといわれており、1977年ごろをピークに温泉開発がすすめられ、この時期に約30もの源泉が掘削されました。
HASAMA
挾間エリアの温泉
美しい自然が共存する挾間温泉
挾間エリアの温泉の多くはアルカリ性単純温泉で、透明な湯と植物由来の成分により褐色を帯びた湯があります。とろりとしたなめらかな感触が特徴的でなめらかに肌を整えてくれる美人湯とも呼ばれるアルカリ性単純温泉や褐色で木材臭を帯び、保湿成分もある植物由来のモール成分を含むアルカリ性単純温泉などが挙げられます。
挾間エリアの温泉は赤野地区の海老毛温泉が唯一のものでしたが、1973年に温泉採掘に成功したのをきっかけに温泉の開発が盛んになり、挾間エリア各地で温泉開発が進められました。現在では10口以上の温泉があり、国道210号や別府市方面の丘陵に沿って温泉が点在しています。そのため、立ち寄り湯中心の温泉施設が多く、地元住民はもちろん他地域からの利用客も多数訪れるエリアです。
For a heart-healing trip
こころ癒される温泉旅のために
入湯税は、魅力ある観光地づくりと温泉保護のために活用されています。
わたしたちは、由布市に来訪するみなさまを心から歓迎するとともにみなさまがこの土地でこころ豊かな時間を過ごせるように活用していきます。
※※ 入湯税は、標準の税額が1人1日150円で、各市町村で違う税額を定めることができます。
由布市では、観光振興や温泉保護などのために、令和6年10月1日から入湯税の引き上げを実施しました。目的に従って使用させていただきます。
入湯税とは
鉱泉浴場(温泉)の入湯客に納めていただく税金です。
入湯税の税額
宿泊の場合
①宿泊料金 4,000円以下(消費税別)1泊につき 1人100円
②宿泊料金 4,001円以上(消費税別)1泊につき 1人250円(令和6年9月30日まで 150円)
※ 宿泊者は入湯したものとみなします。
※ 12歳未満は非課税です。
日帰り入浴
利用料金400円以上(消費税別)1人 70円
※ 12歳未満は非課税です。
入湯税の使い道
入湯税は、特定の目的に使われる目的税です。環境衛生施設・鉱泉源の保護管理施設および消防施設その他消火活動に必要な施設の整備、観光の振興(観光施設の整備を含む)のために使われます。